T君と付き合って初めて一緒に過ごすクリスマスで、お揃いのブレスレットをもらった。

チキンやケーキも食べて楽しく過ごした。

次のクリスマスは何もしなかった。

直前に奥さんにバレたからだ。

そして今年のクリスマス。T君はもういない。

去年は本当に辛くて悲しいクリスマスだった。

まだT君を愛していたから。

宝物だったお揃いのブレスレットはもう私の手元にはない。

だんだんと、どんなブレスレットだったかも記憶から薄れていく。

T君から貰ったもので、あのブレスレットが1番嬉しかったし、貰った時は幸せの絶頂だった。

だからこそ、もう手元に置いておいてはダメなもの。

思い出は全て忘れる。

そうしないと辛くなる。

今年のクリスマスは予定が合わずY君と過ごせないが、私にはY君の存在があるから辛くない。

それに私にはY君がくれたアクセサリーがいっぱいある。

どれも心のこもった贈り物だ。

だから、、T君からのブレスレットを捨てた。

T君は今年どんなクリスマスを過ごすんだろう。

新しい彼女がいるかもしれない。

私には関係ない。

クリスマスが来るとあの時の悲しみが甦る。

私にとってクリスマスはしばらくトラウマになりそうだ。

まだ傷が癒えるには時間がかかる。

Y君がいても、それは変わらない。

「ゆかちゃん!」

この間のデート中に、Y君が大きい声で私に呼びかけた。

「ビックリ!どうしたの?」

「ゆかちゃんが好きです。大好きです。愛してます。結婚したいです!」

大きい声のままこう言ったY君の口元を私は思わず塞いだ。

「みんなに聞こえちゃうよ!」

「いいの!ゆかちゃんが大好きです!!」

慌てる私に構わず更に言い続けるY君。

私の手を強く掴み、手を繋がせた。

「好きなものは好きなの!」

「わ、分かった!ありがとう!でも声が大きい、、」

「言いたくなっちゃったの!!」

「うん、私もY君が大好きだよ」

「良かったー!俺も大好き!人生をやり直せるなら、ゆかちゃんは俺の嫁、だから!」

「新しい人生ではそうなります笑」

「ほんとだよ?俺の奥さんになってね!」

Y君の公開プロポーズは女性としてすごく嬉しかった。

出会った頃と全く変わらない愛を一直線にぶつけてくれる彼が、私もすごく好きだと気付いた。

第一印象では全然タイプじゃなかった彼なのに、どうかすると最初の1ヶ月くらいはまだそこまで盛り上がっていなかったのに、日に日に彼の愛情が私の心をどんどん動かしていった。

追う恋の方が夢中になれるけれど、病的に病むことが多くて苦しい。

追われる恋は安定があって楽。

でも今は追われる恋とも感じていない。

相思相愛なんだ。

それが1番上手くいく。

今の関係がずっと続くことを願って。。

1日にY君のことを想う時間がそこまで多くないことが、前のT君との恋愛に比べてすごく楽な理由なんだと思う。

常にT君と連絡を取り合って毎日電話して毎週会って、今考えたら異常な生活。

Y君とはあまり連絡しないし会わないけれど、好きという気持ちに溺れることがないから助かっている。

でもY君はずっと変わらず好きでいてくれるし、出会った頃と同じように真っ直ぐで優しい。

私はとてもいい人と出会ったんだと実感する。

「ゆかちゃんほんと可愛い」

アラフォーの私にアラサーの若い彼が褒めてくれるその時間だけ、私は気持ちが若くなれる。

可愛くなんかない。

確実に歳をとった顔を見る度にため息が出る。

いつまで可愛いと言ってもらえるのかな。。

いつまで好きでいてくれるのかな。。

いつまで優しいY君でいてくれるのかな。。

T君とのトラウマでどうしても不安になってしまう。

Y君だけは豹変しないでね。

あんな思いはもうしたくない。

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