2019年12月

「さっき見て思ったんだけどさ」

「うん、どうしたの?」

「あのぬいぐるみ、ゆかちゃんにめちゃめちゃ似てない?」

「え、、似てる?笑」

「超可愛いし似てるから欲しい!とりたい!」

Y君はまたぬいぐるみを取るためにゲーセンに入ったようだ。

「たださぁ、あれ取るの難しそうじゃない?」

と私が言うと、

「とにかくやってみる!」

と彼はチャレンジし始めた。

私は近くで見守っていたが、案の定全然取れなかった。

「もう止めようかな。。」

と彼は諦めかけたけれど、店員さんのアシストで何とか取ることが出来た。

「だいぶお金かかったよコイツ!!」

「そうだね。。高い子だね。。」

「でもさぁ、、取りたかったからさぁ、、」

「確かにめちゃ可愛いね!」

「うん!満足!!って事で。。」

彼は取ったぬいぐるみを私の手に乗せた。

「。。?」

「ゆかちゃんへプレゼント!」

「いや、これY君が欲しくてあれだけ頑張ったんじゃないの?!」

「俺が家に持ち帰ったら怪しいよ笑」

「そうだけど、、あんなに頑張ってたのに、、」

「あげたいから取ったの!可愛がって!」

「ほんとにいいの、、?」

「その代わりさ。。」

「その代わり?」

「そのぬいぐるみ、LINEのサムネにしてくれない?ダメ?無理ならいい!」

「無理じゃないよ。分かった!写真撮ったら変えとく!」

「やった!!俺のあげたぬいぐるみがサムネになってたら嬉しくて毎日ニヤニヤしちゃう!」

「私も毎日可愛がるね笑本当にありがとう!」

「あ!電車の時間ヤバい!」

夢中になり過ぎて帰る時間ギリギリになってしまい、2人で全速力で走った。

「ゆかちゃん、意外と足速いね」

「意外とって!失礼な!」

「運動出来なさそうだから笑」

「ひどい!」

駅に着き、急いでホームに向かう。

彼とは反対の電車で、彼の電車が先に来た。

「ぬいぐるみ2つもありがとう。よいお年を!」

「サムネ楽しみにしてる!よいお年を!」

しばらく会えない。

クリスマスもお正月も彼とは過ごせない。

改めて違う家庭であることに気付かされる。

何のために付き合ってるか分からない。

それでも、、今日は幸せだった。

彼からのクリスマスプレゼントを抱え、私も電車に乗った。

私もまた、、自分の家庭に戻らなきゃ。

この瞬間が1番虚しくなる。

私は何をやっているんだろうな。。

私はそのままウトウトしていると、彼が私の手を取って腕に絡ませた。

そして体を寄せ合い、気付けば2人とも寝ていた。

目を覚ますとまだ彼はぐっすり寝ていて、私は起こさないようにそっとベッドから出て携帯で時間を確認した。

「Y君、もうすぐ帰る時間だよ」

と声をかけると、彼は飛び起きた。

「そんなに慌てなくていいよ笑まだちょっと時間あるから」

「そっか。。何かお泊まりしたみたい。今朝かと勘違いしちゃった」

「おはよう笑朝だよ笑」

私は彼の頬にキスをした。

「ゆかちゃんからのキス嬉しいー!」

後ろからギュッと抱きしめられ、本当にこうやって朝を迎えたいなぁ、、と思ってしまった。

「ゆかちゃん、何時の電車?」

「今から1時間後くらいかな」

「ちょっと早めに駅に着いた方がいいからもう準備するよ」

急いで帰り支度をし、最後にぬいぐるみを袋に入れて手に持った。

「なくさないでよ?電車に忘れないでよ?」

「そんなことしません笑」

「分かんないじゃん!」

「大切なプレゼントですから!大切にするよ」

「うん!大切にして!」

ホテルを出て、手を繋いで駅に向かった。

彼はチラッと腕時計を見ると、

「まだ時間あるからちょっと寄り道!」

とまたゲーセンに入った。

「また見るの?」

「うーん、時間あるしね!」

何か目的があるのだろうか。

私は彼についていった。

彼に連れられるまま、ホテルに入った。

「久しぶりのホテルだー」

とY君はベッドに寝っ転がった。

「俺さ、実はラブホに行った経験あんまりないんだよね」

「そうなの?」

「本当に恋愛経験少ないし、こういう婚外の恋愛も初めてだし。。」

「そっか。真面目だもんね」

「ゆかちゃんはけっこう経験ありそう。。」

「そんなことない、、ってことにして笑」

「やだよ!過去に複数の男がゆかちゃんを抱いたなんて絶対嫌だ!!」

「だからそんなに経験ないから笑」

「ゆかちゃん、俺を愛してくれたら許す!」

「愛してるって!」

Y君は私の腕を掴んだ。

「いっぱい愛してよ」

そう言ってキスをしてきた。

私はY君の服をぬがせ、体中を舐めた。

「ゆかちゃん。。気持ちいい。。」

その言葉を聞きながら、更に丁寧に舐めた。

「俺だけこんなに気持ち良くなってもいいの、、?ゆかちゃんも気持ち良くなりたいでしょ?」

「私はいい。Y君が気持ち良くなって」

そのまままた体中を舐め続けていると、彼の手が素早く動いた。

「え、Y君ちょっとダメ!」

と制止する間もなく、彼の指が私の秘部の奥深い所を一気に突き、強く掻き回した。

「ほんとにダメなんだって!」

快感の波が押し寄せ、Y君の体を舐めることが出来なくなった。

「ゆかちゃん、イッていいからね」

「お願い、このままだと、、」

いつもよりY君の指の動きが激しく、あっという間にイッてしまった。

それでも彼は止めてくれない。

「またイクからほんとに無理。。」

と言いながらまたあっという間にイカされる。

「またイク、じゃなくてもうイッてるでしょ?」

耳元でY君に囁かれ、私はか細い声で

「止まらないの。。体がおかしくて。。」

と返した。

「ゆかちゃんの体、すっごいエロい。でもそこが好き!」

と言うと、私を四つん這いにさせて、

「後ろから突くよ。いい?」

と言いながら彼の硬く熱いものを一気に深く挿れて激しく突いてきた。

私は声を抑えきれなかった。

「Y君、、声出ちゃうよ、、」

「ゆかちゃん可愛い。ゆかちゃん、俺のこと好き?」

「好きだよ、、」

「俺も大好きだよ」

時折お尻を叩きながら激しい動きを止めないY君は、いつもよりもSだった。

「俺を愛して、ゆかちゃん」

Y君の気持ちが動きに直結しているかのようだった。

やっと彼が果てた時には、私はイカされ過ぎてしばらく動けなかった。

彼はさっと腕を出し、腕枕をしてくれた。

そして向かい合うと、何度も何度も優しいキスをしてくれた。

ゲーセンにつくと、クレーンゲームを物色し始めた彼。

「やっぱりこれだよなー!」

と指さしたのは、私が普段から好きだと言っているキャラクターのぬいぐるみ。

「これ可愛いよね!」

「俺も好きなんだよねー!ゆかちゃんに似てるし!」

「。。。どの辺が?」

「全部!」

「カスリもしてないと思う。。」

「とにかくこれ取る!」

私は後ろで取る姿を見守ることにした。

絶対取れないだろうと思っていたのだが、

「ゆ、ゆかちゃん!見て!!取れた!!」

たったの数回でそのぬいぐるみを取ってしまった。

「俺やっぱり持ってる男だわ!」

と嬉しそうに言いながら、Y君はそのぬいぐるみを私に手渡した。

「貰っていいの?」

「そのために取ったんだから当たり前笑」

「ありがとう。。超嬉しい。。」

私は胸がいっぱいになった。

今まで付き合ってきた人からこうやってぬいぐるみを取ってもらったことはあるが、このぬいぐるみが人生で1番嬉しかった。

Y君は前から、私のベッドに取ってあげたぬいぐるみを飾ってほしいと言っていた。

「寝る前に俺のこと思い出してもらえるじゃん」

その言葉がとても可愛くて、ずっと頭に残っていた。

「このぬいぐるみを枕元に置いて毎日思い出すからね」

そう私が言うと、

「ゆかちゃんが俺だけを見てくれるようにこのぬいぐるみにお願いしとくわ!」

と彼は手を合わせた。

「あはは。Y君以外に好きな人はいないよ笑」

「いたら困る!」

Y君はちょっと怒ったふりをして私の手を掴み、強く握った。

そして、

「よし!行こ!」

と歩き出した。

12月に入り、後半はもうお互いに都合のつく日がないため、前半に会うことにした。

2人にとってだいぶ早いクリスマスデート。

その当日。

Y君に全部プランを任せていたため、待ち合わせ場所しか知らされていなかった。

「ゆかちゃん!」

待ち合わせ場所で後ろから抱きしめられ、振り返るといつものにこにこ笑うY君の顔があった。

「今日さ、これからショッピングしよっかなって思ってたんだけど、、」

「うんうん。いいよ!」

「それが行きたいとこまでちょっと距離があるからまた移動しなきゃいけなくて。」

「それくらい歩けるよ!」

「でも今日寒いじゃん?だからプラン変更しようかな、と。」

「え、変えなくていいのに」

「俺、ゆかちゃんにクリスマスプレゼントあげたいんだ!」

「いっぱいアクセサリー貰っちゃったから気にしないで!」

「俺があげたいの!俺が可愛いと思ったぬいぐるみ、ゲーセンでとってあげる!」

「取れるの?」

「取れないかも笑」

「やめた方が、、笑」

「やめない!取るから!行こ!」

Y君は私の手をとってゲーセンに向かった。

そういえばT君もこうやってぬいぐるみを取ろうって言ってくれたんだっけ。

ふと思い出してしまう消せない記憶。

でも目の前のY君と繋いだ手の温もりは、その全てを吹き飛ばすくらい私を幸せにしてくれた。

「可愛いのあるかなー、取れるかなー」

楽しそうに言いながら歩くY君。

それを見ているだけで私はもう満足だった。

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