Aちゃんという、私と良く似た経験をしてきた友達がいる。

Aちゃんにはズルズル付き合っている彼がいて、その彼はAちゃんを都合のいい女としか思っていない。

家が近所ということもあり、短時間の逢瀬も可能。

しかし逢瀬もただヤッて終わり、なのだそう。

駐車場の車の中だったり、Aちゃんの家だったり、30分~1時間でとにかく早急にヤッて帰るらしい。

それを聞いて、当時T君とも似たような付き合い方をしていた私は、

「もうこれじゃ割り切りの関係だよね、私たちカップルって笑」

と思わず笑ってしまった。

虚しさからくる笑い。

Aちゃんもまた、その虚しさに耐えながら

「もう割り切りでいいや!笑だってさー、何だかんだ彼が好きなんだもん!」

と笑う。

あの時の私たちほど、無様で寂しい女性はいなかったと思う。

男性に完全に調子に乗られている。

男性側は女性が自分のことを好きだという自信があるから、努力もしないし更に調子に乗る。

今考えると、T君なんて最低じゃん。

Aちゃんの彼も同じく最低じゃん。

でも私たちも最低な人間だから、責めるに責められないって分かってるんだよね。

五十歩百歩。

まず不倫してる時点で、辛いとか悩む権利なんてないんだよ。

私もAちゃんもT君もAちゃんの彼氏も、みーんな同類。

ほんと、何やってるんだろ。

私がT君と別れ、Y君と付き合い始めた時、まずAちゃんに報告した。

「あのね、私やっとT君と別れられたよ」

「そっか。。次は私の番かな。。」

「Aちゃんが彼との関係を精算したいなら、私はその方がいいと思う」

「ね、、どうやったら切れるのかわかんなくて。やっぱりブロックとか出来ないんだよ」

「うん。。Aちゃんのしたいようにするべきだから、気持ちが落ち着いた時に決断すればいいよ」

「ほんとはもう別れたい。別れたいよ。。」

私を見ているようで辛い。

最近Aちゃんとはあまり連絡をしていないが、出来れば彼と縁を切っていてほしいな、と思う。