いつもよりも早く解散しなければならなかったので、かなり朝早く待ち合わせをすることにしたデート当日。

「着いたけどどこにいる?」

とLINEすると同時に、後ろからY君に思いきりハグされた。

「ゆかちゃん可愛い」

そう言って彼は私の髪に沢山キスをした。

「今日は俺プランに任せてね!」

さっと私の手を取る彼。

今日は最初から恋人繋ぎだ。

「ずっとベタベタしてたい!俺から離れちゃダメだから!」

終始ニコニコして力強く手を握って、歩いてる時も顔を覗き込んではキスしてくる彼。

「大好き」

と耳元で囁いて、甘えてくる彼。

あぁ、私って本当に愛されてる。

こんなにも愛されるなんて、私は幸せ者だ。

彼の手が大きくてあたたかくて、私を守ってくれようとする意志も強く感じられて、自然と私から彼の体に自分の体をピタっとくっつけた。

それを見て、

「ゆかちゃん!ゆかちゃんから寄り添ってくれるの?!泣きそう!!」

とY君は本当に泣きそうな顔をした。

「だってY君にくっついてると落ち着くんだもん」

「俺もだよ!ゆかちゃんがそばに居るだけで幸せ!」

スリスリと顔を私の頬に擦りつけるY君を見ていると、まるでペットといるような感覚になる。

でも全然嫌ではなかった。

時間がないながらも、彼は色々なお店を調べてくれて、仲良く手を繋ぎながらウィンドーショッピングを楽しんだ。

ランチは旬のものが豊富に取り揃えられた居酒屋風のオシャレなお店に連れて行ってくれた。

カウンターだったので、食べてる間もY君の逞しい肩に寄りかかってちょっとベタベタしてしまった。

それがすごく嬉しかったのか、

「ダメだ。俺もうゆかちゃんと結婚したい」

と目を細めながらY君がこう呟いた。

「結婚する前に出会っていたら結婚してたかな?」

と聞くと、

「絶対プロポーズしてた。ゆかちゃんとなら色々乗り越えられた」

と断言してくれた。

もちろん私達は結婚は出来ない。

でも彼の言葉が冗談にも聞こえず、真剣にそう思ってくれてるのも伝わった。

もしY君と結婚していたら。。

T君の時には全く湧かなかった感情が湧き上がった。

Y君とだったらきっとうまくいっていた。

Y君となら、、結婚したかった。

そこで気付いた。

私はT君とは結婚はしたくない、といつも思っていたのに、Y君には真逆の感情が生まれる、ということは。。

私はY君が今までの婚外相手の中で一番好きなんだ。

初めて、結婚したかった、と思った。

こんなドライな私が。

それくらいY君は私を愛してくれて、私もY君を愛している。

自分でもビックリだった。