久しぶりにY君に会えた日。

「会いた過ぎて死ぬかと思った」

開口一番そう言って、Y君は人目もはばからず抱きついてきた。

「あはは!大げさ笑」

「ずっと会いたかった。。泣きそう。。」

本当に泣きそうな顔のY君がとても可愛くて、愛おしかった。

前に約束していたアクセサリー屋さんで、Y君は私に似合うアクセサリーをプレゼントしてくれた。

「俺が選んだアクセサリー、ゆかちゃんにほんと似合うなー!俺のセンス、やっぱり最高!」

「うん!可愛い!ありがとう!」

「いやー、俺選ぶの上手いなー!」

満足気なY君は相変わらず少年のようで、キラキラしていて、純粋な目をしていた。

「ゆかちゃんはさ、ブランド物にあまり興味ないの?」

「どうして?」

「アクセサリーとかさ、本当は高いブランド物がいいかなぁって。。」

「私はあげたいと思ってくれた物をもらうのが1番嬉しいからね。ブランドとかは気にしないなぁ」

「そういうとこ、本当に好き。気持ちを大切にしてくれるとこ」

「そりゃそうだよ。全ては気持ちが1番だもん」

「俺の気持ち、伝わってる?」

「すごく伝わってる」

「じゃあ結婚しよ!」

「いいよ!笑」

強く抱きしめられて、Y君の真剣な気持ちが更に伝わってきた。

本当に結婚出来たら良かったね。。

きっと上手くいったよね。。

でもそれは無理なんだ。。

今の生活を壊したら悲しむ人がいっぱいいる。

だから無理なんだよお互い。

もちろんY君もそれが分かっている。

これがただの切ない恋止まりだってこと。

でもこんなにも私を好きになってくれるY君は私にとってとても大切な存在だ。

「ずっと一緒にいよう」

この言葉を今まで何人の人から言われただろう。

ずっと、なんてない。

もう聞き飽きるくらい聞いた言葉だけれど、Y君からのこの言葉は今度こそ信じたいよ。

ずっと一緒に、、いられるかな、、