ゲーセンにつくと、クレーンゲームを物色し始めた彼。

「やっぱりこれだよなー!」

と指さしたのは、私が普段から好きだと言っているキャラクターのぬいぐるみ。

「これ可愛いよね!」

「俺も好きなんだよねー!ゆかちゃんに似てるし!」

「。。。どの辺が?」

「全部!」

「カスリもしてないと思う。。」

「とにかくこれ取る!」

私は後ろで取る姿を見守ることにした。

絶対取れないだろうと思っていたのだが、

「ゆ、ゆかちゃん!見て!!取れた!!」

たったの数回でそのぬいぐるみを取ってしまった。

「俺やっぱり持ってる男だわ!」

と嬉しそうに言いながら、Y君はそのぬいぐるみを私に手渡した。

「貰っていいの?」

「そのために取ったんだから当たり前笑」

「ありがとう。。超嬉しい。。」

私は胸がいっぱいになった。

今まで付き合ってきた人からこうやってぬいぐるみを取ってもらったことはあるが、このぬいぐるみが人生で1番嬉しかった。

Y君は前から、私のベッドに取ってあげたぬいぐるみを飾ってほしいと言っていた。

「寝る前に俺のこと思い出してもらえるじゃん」

その言葉がとても可愛くて、ずっと頭に残っていた。

「このぬいぐるみを枕元に置いて毎日思い出すからね」

そう私が言うと、

「ゆかちゃんが俺だけを見てくれるようにこのぬいぐるみにお願いしとくわ!」

と彼は手を合わせた。

「あはは。Y君以外に好きな人はいないよ笑」

「いたら困る!」

Y君はちょっと怒ったふりをして私の手を掴み、強く握った。

そして、

「よし!行こ!」

と歩き出した。