「さっき見て思ったんだけどさ」

「うん、どうしたの?」

「あのぬいぐるみ、ゆかちゃんにめちゃめちゃ似てない?」

「え、、似てる?笑」

「超可愛いし似てるから欲しい!とりたい!」

Y君はまたぬいぐるみを取るためにゲーセンに入ったようだ。

「たださぁ、あれ取るの難しそうじゃない?」

と私が言うと、

「とにかくやってみる!」

と彼はチャレンジし始めた。

私は近くで見守っていたが、案の定全然取れなかった。

「もう止めようかな。。」

と彼は諦めかけたけれど、店員さんのアシストで何とか取ることが出来た。

「だいぶお金かかったよコイツ!!」

「そうだね。。高い子だね。。」

「でもさぁ、、取りたかったからさぁ、、」

「確かにめちゃ可愛いね!」

「うん!満足!!って事で。。」

彼は取ったぬいぐるみを私の手に乗せた。

「。。?」

「ゆかちゃんへプレゼント!」

「いや、これY君が欲しくてあれだけ頑張ったんじゃないの?!」

「俺が家に持ち帰ったら怪しいよ笑」

「そうだけど、、あんなに頑張ってたのに、、」

「あげたいから取ったの!可愛がって!」

「ほんとにいいの、、?」

「その代わりさ。。」

「その代わり?」

「そのぬいぐるみ、LINEのサムネにしてくれない?ダメ?無理ならいい!」

「無理じゃないよ。分かった!写真撮ったら変えとく!」

「やった!!俺のあげたぬいぐるみがサムネになってたら嬉しくて毎日ニヤニヤしちゃう!」

「私も毎日可愛がるね笑本当にありがとう!」

「あ!電車の時間ヤバい!」

夢中になり過ぎて帰る時間ギリギリになってしまい、2人で全速力で走った。

「ゆかちゃん、意外と足速いね」

「意外とって!失礼な!」

「運動出来なさそうだから笑」

「ひどい!」

駅に着き、急いでホームに向かう。

彼とは反対の電車で、彼の電車が先に来た。

「ぬいぐるみ2つもありがとう。よいお年を!」

「サムネ楽しみにしてる!よいお年を!」

しばらく会えない。

クリスマスもお正月も彼とは過ごせない。

改めて違う家庭であることに気付かされる。

何のために付き合ってるか分からない。

それでも、、今日は幸せだった。

彼からのクリスマスプレゼントを抱え、私も電車に乗った。

私もまた、、自分の家庭に戻らなきゃ。

この瞬間が1番虚しくなる。

私は何をやっているんだろうな。。